primereadingにて読了。
ちょっと私には難しかったかな?
目の前に存在しない過去と未来の脳内イメージが苦しみを長引かせている。
自己を中心にネガティブな思考とイメージを増大させ、最後に苦しみをこじらせる。
自己注目と呼ばれる状態で「私はダメな人間だ」「私は失敗ばかりだ」「私はどんな人間なのだろう?」「本当の自分らしく生きる事ができているだろうか?」といったように理想の自己を思う時間が長い人は不安や抑鬱の症状を起こしやすい。
自己とは内面に常駐する絶対的な感覚ではなく、感情を支配する上位の存在でもなく、特定の機能の集合体にすぎない。
自己とは生存のためのツールボックスのようなものであり、サバイバルに必要な道具の寄せ集めにすぎない。
自己は、他者との物語が交わるなかで輪郭が描かれ、それぞれのストーリーによって柔軟に形を変えていく。それもこれも自己が絶対的な存在ではなく、物語の隙間に一時的に現れる虚構だからである。
わかったような理解できていないような?
以下のことを理解していればいいのかな?
自己=脳が作り出す物語から生まれ、「私は私である」との感覚を生む機能
自意識=物語から生まれた自己に注意を強く向けている状態
アイデンティティ=自己をもとに「私はこういう人間だ」規定した状態
自我(エゴ)=物語が形成する自己の輪郭をもとに、自分と他人を明確に分けた状態
要は、自己なんてものは虚構で、その虚構の物語を勝手に作って過去を後悔したり、未来を不安がったりしても無意味で無駄な時間と労力だということかな?
無駄なだけですめばよいが、人によってはうつ状態になったりする。うつまでにはいかなくても精神的なダメージを受ける人もいる。
無の状態を作る。コントロールすることによって、そういう苦難から解放されるってことなのだと思う。
その無になる実践方法が具体的に詳細に記載されているのだが、読んで理解するのがしんどかった。
個人的には実践する気になれなかった。
現在の私の状態がそんな何かに悩んだり不必要に不安になってなどいないからだと思う。無になる必要性を今感じていない。
まず、そういう人じゃないとなかなか真剣に読めないんじゃないかな~?
ただ、自己と言うものにこだわるより、ありのままの現実を見る事が必要であることはよく理解できたつもりだ。
因みに無の状態は、何も私利私欲を無くすような何の感情も持たない状態ではない。
その辺も本書を読んでいただけば理解できると思う。
なんせ、この本は、私にはちょっと内容がむずかしかった。
おわり
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