まさよしのブログ

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宿命 東野圭吾を読んで (ネタバレ注意)

最後まで読めば登場人物の関係性が明らかになる。

そういうことだったのか~って感じだ。

読後感はとてもよかった。

基本、サスペンスで殺人事件なのだが、犯人を見つけるのは主人公ではなくその上司だ。

年齢的には同じような上司なのだが。

主人公はある理由で高卒で刑事になっている。

この小説では主人公は犯人よりも事件が起こった背景の究明に尽力を注ぐ。

どこまでネタバレを書いてよいのかわからないが、書かないとブログにならないので少し書く。

ある医師が第2次世界大戦後、側頭部に弾丸を打たれた兵士の症状から脳のある部分に電流を流すと感情をコントロールできるのではないかということを判明した。

そこで企業と医師が組んで金銭的に貧しい人物6名を集め要は人体実験をすることになる。

成功すれば、今後戦争が起きた時などにスパイ活動などにも利用でき脳に埋め込む機器を製造する企業にもメリットがある。

しかし実験はある程度成果は出たのだが、術後、脳が基に戻らないことが判明。

しかも6名のうち4名が病院を脱走した。

脳が基に戻らないこともあり、また人道的にもかなり問題のある実験だったので、その実験は中止されるのだが、病院内の他の派閥がその実験を進めようとデータの搾取を図る。

この派閥の子や孫、人体実験を受けた人の子達など、いろいろと人間関係が絡みあう。

最後まで読めばへ~って感じで面白い内容だった。

後から考えると登場人物の行動や言動にも納得ができる。

読んでいておそらく人体実験的なものを隠しているのだろうな~と思っていたが、登場人物の人間関係は全く想像していなかった結果だった。

すごくいい作品だと思った。

おわり

 

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