まさよしのブログ

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聖女の救済 東野圭吾を読んで (ネタバレ注意)

会社経営者の男性が毒殺されるという内容。

その毒殺方法が湯川を以てしても容易には解明できない。

その方法はあまりにも非合理的だからだ。

ただ、なぜそんな毒殺の仕方を選んだのかは本書を読めば納得できる。

しかし、現実的に本当に可能なのか?とは思う方法だ。

この毒殺された男性は自分の子供を作ることを望んでおり、結婚は、子供ができなれけば意味が無いと考えている。

出来ちゃった結婚でもよいと考えており過去にはそのようなお付き合いをした女性もいる。

イムリミットは1年間で、その間に子供が出来なければ別れることを繰り返していた。

出産できないと解れば、彼にとっては結婚することになんの意味もなくただ時間の無駄でしかないからだ。

妻にも結婚前にそのことは話しており、妻はそのことを承知の上で結婚している。

結局、その妻とは、結婚生活1年後、子供は授からず、離婚という運びになったところで、毒殺された。

この時点であやしいのは、奥さんだが、どうやって毒を仕込んだのかがわからない。

毒は亜ヒ酸(砒素)で、被害者が自分で作ったコーヒーの中に入っていた。

妻はその時、父の具合が悪くなったということで実家の北海道に帰っている。

因みに、この夫婦の自宅(事件場)は東京。

犯人として怪しいのは妻なのだが、毒殺されたときは実家の北海道に帰っており、コーヒーをつくる水の中などに砒素を仕込むことも考えられるのだが、北海道に行く直前にホームパーティーを開き参加者はコーヒーを飲んでいるが誰も死んでいない。

普通に考えて妻に毒を仕込むことは不可能なのだ。

完璧なアリバイがある。

ところがどっこい、この計画は結婚前から計画されたものだった。

いつでも旦那を殺害できる状態にあったのだ。

なぜ、このような行動をしたのかも、本書を読めば納得できる。

結構、おもしろい内容だった。

 

おわり

 

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