primereadingにて読了。
最近よくテレビでみかける森永卓郎の息子が書いた本。
勉強になった部分は多々あった。
ニクソンショックって言葉、よく聞くのだが、どういう内容なのか今まであまり気にしていなかった。
ベトナム戦争による軍事費拡大などで財政が悪化した米国では、金が国外へ流出したことで金とドルの兌換ができなくなり、ついには1971年に金とドルの兌換を停止。その結果、ドルの価値が急落した。
これをニクソンショックというらしい。
1971年というと私がまだ1歳という年だ。
じゃあ、私が生まれた時はまだ金とドルは兌換していたのか。
もっと大昔の話かと思っていた。
あと72の法則。
72÷金利=お金が2倍になる期間(年)というもの。
もし金利が3%であれば72÷3=24 24年かかる。
5%なら14・4年か~。まあ手数料、税金は抜きの計算になるが。
10年で倍にしたければ7.2%か。
積み立てNISAしているけど流石に7.2%は難しいだろうな~。
でも、毎年積み立てているので金額が一定ではないのでこの式は関係ないのかな?
エクセルで計算してみればわかるけど。
今エクセルで10円で3%、5%、10%と入力していみたが、やはり金額が一定でこの法則が使えるようだ。
だから毎月積み立てていれば毎年かけられる金額が増えるので倍になる期間はもっと短くなるはずだ。
あと可処分所得。
なんとなくそういうことだろうな~ってことは想像して聞き流していたが本書を読んで、改めて勉強になった。
給料やボーナスなどの全ての所得から税金や社会保険料などの非消費支出を取り除いた残額で、自分が自由に使えるお金のことをいう。この可処分所得から生活費などの消費支出を除いたものが家計における黒字となる。
また、お恥ずかしながら累進課税。
よく聞く言葉だが全く理解せず今まで知ったかぶりをしていた。
本書で仕組みがよく理解できた。
このことが理解できただけでも、この本を読んだ価値はあったと思う。
また累進課税制度、とてもよくできた税制度だと思う。
累進課税制度は自動的に景気変動の波を安定させる機能を持ちます。この仕組みをビルトイン・スタビライザーと呼びます。
かっこいい!
ビルトインというのは「備え付け」スタビライザーは「安定装置」という意味。
時価総額。
これもよく聞く単語だが、全く理解していなかった。
まあ、ざっくりとはそういうことであろうことはわかっていたが。
会社の値打ちを評価する指標。一般的に会社の株価にその会社が発行している株式数を掛けて算出される。一般的に会社の規模を知る時に参考にされることが多い。
GDPは付加価値の合計。
これも説明が解りやすかった。(書くと長くなるので書かないが)
名目と実質という考え方。
実際にどれくらい伸びたかを知ろうと思うと、「名目」のデータを見るのではなく、物価で押し上げられた分を取り除いた「実質」のデータを見ないといけない。
「合成の誤謬」
各自では正しいことをしているのに、全体で見ると望ましくない結果が起きてしまうこと。
景気が悪化した際は個人や企業が個別に対応をすることはできる。
個人であれば節約したり企業であれば新規採用を止めたり。
しかし多くの人や企業がこのような対応をすると国全体では経済環境がさらに悪化する。
これもよく聞く言葉。
1985年9月に先進5か国の蔵相・中央銀行総裁がニューヨークのプラザホテルに集まり、他の通貨に対して高すぎるドルを適正なレートに戻すため話し合い発表した合意、その後1年程度で1ドル240円だぅた為替レートが150円台になった。
このように経済についてわかりやすく説明してくれている。
この本は良書だと思う。
おわり
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