脳死をテーマにした内容。
読んで良かったと思う。
脳死状態となった娘の母、薫子の精神状態が壊れていく様が読んでいてひしひしと伝わった。
わが子がそのような状態になれば当然そうなるのだろう。
また、なぜ、プールで溺れて脳死したのか、その真実が明らかになったシーンの衝撃を受けた。
そういうことだったのか~。
これはかなりまずい展開になるな~と思った。
まあ、その辺は特にまずい展開にはならないのだが・・・・
最終的に、変に娘の脳が回復するなどという奇跡が起こるわけでもなく、ちゃんとした終わり方をしている点もよかった。
なんだかんだいって、医者の判断が正しかったのだ。
ネタバレになるが、臓器提供を受けた子供のシーンから始まるのもよかった。
単に、脳死と言えば、脳が死んでいる状態なんだなと思っていたが、じつは、そう簡単な話ではないことがわかった。
すごく、考えさせられる内容になっている。
また、これもネタバレになるが、おそらく脳死と判定された延命治療を受けている、わが娘を殺そうとした場合、殺人罪に問われるのか?
死んでいると判定された人を殺したらどうなるのかなども考えさせられる。
この本はいろんな意味でおすすめです。
おわり
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