漸く、酔いが覚めてきたので本の感想を書く。
因みに今日も一昨日買った枝豆と昨日買った焼き鳥が食べきれず冷蔵庫に残っているので呑む予定だ。
また土曜日は禁酒し日曜に街へ友達と呑みに行く予定だ。
この漂流という本だが、題名の通り船が難破し無人島になんとかたどり着き生活する話だ。
ネタバレになるが、最後は廃材で船を作って故郷へ帰ることができる。
この無人島生活は主人公である土佐の長平一人だけではなくいろいろな人達が難破してこの島にたどり着き共に生活することになる。
具体的には土佐からは、長平を含む4名がいたが、長平以外皆死んでしまう。
その後、大阪からの難破船が漂着し儀三郎ら、12名かな?
死んだ人がどこの舟の人だったかこんがらがっている。
長平は、すでに確か3年ぐらいだったと思うが、この島で生活をしてきたので、ここでの生き方をそれなりに熟知しており儀三郎達に指南する。
それでも、おそらく帰れる見込みがなく、このままこの島で一生暮らすかもしれないと絶望し生きる気力を無くして死んでいく人も出てくる。
さらに、薩州船が漂着し栄右衛門らと合流する。
この栄右衛門らは、食料こそなかったが、大工道具等、それなりに有益な物品を持っての漂着だった。
これが生還出来た要因としてかなり大きいと思う。
この長平らがたどり着いた無人島は鳥島という島で火山島で作物がほとんど育たない。
食料はアホウドリと魚となる。
よって、本の内容は超サバイバルだ。
鶏の羽で服を作って身にまとい、鳥を撲殺して食べて海で釣りをして魚を得たり貝を拾ったりして生活した。
薩州船の栄右衛門達と合流するまでは火もない生活だった。
アホウドリは渡り鳥なので年がら年中、島にいるわけではない。
長平はそれに気づき他の島へ渡る前に干し鶏にして保存することで飢えをしのいだ。
生活するうえで最大の難関が水で、火山島のため、水は雨水から得るしかない。
結構読んでいて面白いとは不謹慎だが、読み応えがあった。
どうしても無人島生活なので皆絶望し情緒不安定な状態になり、いざこざは発生するが、そういう場面は私が予想するより少なかった。
おそらく真実はもっとあっただろうと思う。
総じて読んでよかったと思える本だった。
おわり