題名に雲の上とある通り、主人公はスチュワーデス。
早瀬英子、通称エー子とその同期の藤真美子、通称ビー子のコンビが殺人事件に巻き込まれる話。
エー子は容姿端麗でスマートで優秀、ビー子はまんまるくあまり優秀ではないよくある凸凹コンビだ。
藤真美子がなぜビー子かというと、エー子とセットでないと安心して仕事を任せられないかららしい。
だから、だいたいコンビで同じ飛行機に搭乗して業務を行っている。
そうでないと小説が成立しないしね。
表紙には傑作ユーモア推理小説と書いてある。
ビー子のホンワカした感じが読んでいて好感が持てる。
内容は壱話完結の短編集になっている。
「ステイの夜は殺人の夜」これは内容が結構殺伐としている。本格的な殺人事件。
「忘れ物にご注意ください」これは殺人事件ではないのだが、ちょっと酷い話だな~と思った。
「お見合いシートのシンデレラ」ほのぼのするいい話。これも殺人事件ではない。
「旅は道ずれミステリアス」これはこの二人はスチュワーデスであり刑事ではないのでこういう結果になっただなと思う。こういう結末の方が私は好きだ。場合によっては真実を明らかにする必要はないと思う。
「とても大事な落とし物」これも殺人事件ではなくとんでもないものを拾ってしまう話。意外な人が落としていた。
「マボロシの乗客」ユーモアあふれる話。平和だ!
「狙われたエー子」これは少し怖いなと思う話。
とまあ、このような短編で構成されている。
この小説も映像化されれば面白いかもしれない。
おわり
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