primereadingにて読了。
「最後の医者は桜を見上げて君を想う」がめちゃくちゃよかったので、その次の「最後の医者は雨上がりの空に君を想う(上)」を読んでみた。
これもおもしろかった。
ただし、(上)っていうだけあって、これからってところで終了してしまう。
(下)を買わせたいのだろう。
因みに(下)はprimereadingではないのでお金を払わなければ読めない。
なので、今購入を検討中だ。
医師である主人公の桐子が少年時代に病院で知り合った末期がん患者の女性の話が途中で終了してしまう。
めちゃくちゃ前向きでポジティブな強い女性の話だ。
読んでいて奇跡が起きてほしいって思ってしまうような内容だ。
ただ、今までのパターンから行くとおそらくバッドエンドになるのだろうな~と私は想像している。
(上)では、その女性がどうなるのかわからない。
(下)を買わなければならない。
その女性には桐子と同じくらいの子供がいて、その子には絶対に病気を克服すると約束している。
桐子は無責任なことは言わないほうがいいという。
読むに堪えない内容だ。
末期がん患者の他にも、前編にHIV感染者の若者の話も収録されている。
「最後の医者は桜を見上げて君を想う」では桐子の考え方に共感を持てたのだが、このHIV感染者に対する桐子の対応は間違っていると強く感じた。
これも(下)を読めば感じ方が変わってくるのだろうか?
この本で現在ではHIVは死んでしまうような病気ではないことを知った。
しかし、この若者は事実を知るのが怖くて診断を受けずに死んでしまうのだが・・・・
適切な治療を受けていれば長生きできた可能性は高い。
薬も高額だが、いろいろな補償を受けられるみたいだ。
この本の主人公には、桐子ともう一人、福原という七十字病院の副医院長がいるのだが、その福原に末期がん患者の女性やHIVの若者が出会えていればよかったのにと思った。
それにしても末期がん患者のその後が気になる。
おわり