初めて読む作家さん。
すごく読みやすい文章だった。
内容も面白かった。
美術が全くわからない私でも無理なく読みた。
ただ、主人公である菜穂には、個人的であるが少し我儘に感じた。
樹も含めこの小説に登場する京都の住民全体的に共感が持てなかった。
生い立ちに同情する部分は多分にあるが、それでもこれは無いわ~って思った。
確かに樹をどうにかしてあげなければならなかったのは解るが、他にも方法があるような気がする。
それに樹の生い立ちの設定は少し無理があるようにも感じる。
父親を殺されてそうなるか~って思った。
菜穂と樹との関係にも無理があるような気がする。
でも、樹の才能と菜穂の感性があれば必然的にやはりいつかは出会うことになるのだろうか?
確かにそうかもしれない。
なぜか、菜穂が母や旦那を上から目線で見ているように感じるのは私だけだろうか?
主人公に共感はもてなかったが、物語としてはかなり面白かった。
この作者の他の作品もまた読んでみたいと思う。
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