prime reading にて読了。
初めて読む作家さん。
感想は、とてもおもしろかった。
先が気になりついつい読んでしまうって感じの本だった。
犯行現場ではかなりグロイシーンもあるのだが、あまりその辺は生々しくはなく、淡々とした表現で書かれていたように感じる。
後、登場人物のイメージがちょっと掴みにくいというか説明が足りないようにも感じた。
(私の読解力が足りないだけだとは思うが・・・)
初めは、誘拐事件、殺人事件、拉致事件といろいろ一見関連性のなさそうな事件が発生していく。
もちろん最後には全て繋がる。
あまりどんでん返しってのはなかった。
あえて言えば誘拐事件がどんでん返しかな。
文章が読みやすく誘拐事件の人質が変わった辺りからすごく面白く読み応えがあった。
私の中では、小説に登場する警察って縄張り意識が強く全然連携しないイメージなのが、この小説に登場する刑事はすごく連携プレーしているのが新鮮だった。
ヘイト関連の話や労災関連の話など社会問題も複雑に絡んでおりその辺もよかった。
わざと左手を失い労災申請をするアジア系の出稼ぎ労働者はこの小説の中のフィクションだけでなく実際にいたのだろうと想像する。
それにしても、この犯人とその部下たちは鬼畜すぎる。
その辺も読みどころです。
終わり
価格:880円 |