私が読んでよかったな~って思った本を紹介します。
① 村上海賊の娘 和田竜
読書メータへの感想
上杉が動かないため、撤退することした毛利側海賊が、鬼手により、戦に。また、先の戦で七五三兵衛を援護してしまったため、触頭の地位を脅かされた沼間義清が、またもや、同じ過ちを繰り返す等、どんでん返しがあって面白かった。直家の存続に翻弄されながらも、自分らしさや俳味が捨てられない登場人物が多く登場し清々しい気分になった。瓜兄弟達も、実はいい奴らだったのではないかと思う。今度は孫市をメインにした小説も読んでみたいと思う。
この本を読んで感じたことは、宗教ってやばい一面もあるのだなっということ。特に昔は今ほど、科学が進歩していないので、災難に対して神や仏に縋るしかなかった。死に関しては、今でもそうだと思うが、恐怖である。宗教は、そういう人の弱みに付け込みやすい。死ねば極楽浄土へ行けると言う石山本願寺に集まった庶民は本気で思っていたのだろう。
この本を読むまで鉄砲と言えば信長、長篠の戦という知識したかなかったが、雑賀孫市の存在を知って新たな興味がわいた。
当時の西日本の時代背景も具体的にイメージできた。
👇とりあえず、1巻を読んでみてください。
価格:693円 |
② 日本再興戦略 落合陽一
読書メータへの感想
なるほどな~って納得させられる点が多かった。日本人は公平にこだわり平等にこだわらない。確かにそんな気がする。ワークアズライクが日本人に合っているかどうかわからないが、書いてあることは面白いと思った。また、非中央集権型の国家も日本人に合っているのかどうかわからないが面白かった。ものづくりへのリスペクトの回復。士農工商の商は、何も生み出していない。ホワイトカラーに憧れている拝金主義的な社会から脱却する必要がある。5Gやトークンエコノミーの世の中について等、面白かった。ちょっと時間をおいて再読しようと思う。
読むとなんか前向きになれる本だと思います。
価格:1,540円 |
③ 蟻の菜園 アントガーデン 柚月裕子
読書メータへの感想
すごく重い内容。児童虐待で、仕方なく父親を殺害(完全犯罪)した姉妹の話。その後の人生は過去の自分を偽る人生を歩むしかなく、そのストレスに耐えかね多重人格症になり、ギャンブル中毒になる(もうひとりの自分が甘い言葉をかけ、擁護する)。姉と妹は共依存(蟻の菜園)の関係になり、借金返済の為、婚活サイトで知り合った男から金を貢がし返済を伸ばせなくなると殺害してく。どうすれば、この姉妹を助けることができたのだろうと真剣に考えてしまう作品だった。
内容が内容だけに、今でも記憶に残っている作品です。
蟻の菜園 -アントガーデンー(1) (角川文庫) [ 柚月裕子 ] 価格:836円 |
④ 無理の構造 細谷功
読書メータへの感想
書いてあることは理解できなくはないが私には少し難しかった。さまざまな非対称性の陰には、重力ほど明らかでなくとも一方向に作用している「見えない力」「見えないメカニズム」がある。上から下へは簡単に流れるが、下から上には容易に登れない不可逆な事象がたくさんあることに気づかされた。第17章の「公平」という幻想は、自分の肝に銘じようと思った。また、第20章の「全体像」という幻想も興味深かった。
この本は、私の中でかなりおすすめです。
この本を読んで、今までの考え方ががらりと変わりました。
私の理解力・読解力が無いだけで、作者の言いたいこととは、異なっているかもしれませんが、なんでもかんでも根性論で片づけたり、真正面から突き進むのではなく、物事は非対称性なことが多いので、冷静によく考えて判断し行動するべきであることに気づかさせてくれる本です。
問題解決の本質が書かれている本だと思います。
「無理」の構造 この世の理不尽さを可視化する [ 細谷 功 ] 価格:1,980円 |
⑤ 屍人荘の殺人
読書メータへの感想
館の見取り図と登場人物が初めのページに紹介されており内容に集中でき面白かった。進藤、立浪には同情できる部分があり、そのへんもこの本のおもしろさかなっと思った。「もしかしてあいつらは、あいつらっていう人間の一番醜い部分を曝け出しただけじゃないのか。そのただ一点だけを除けはそんなに悪い奴らでもなくて、お前も俺も、誰かの一番醜い部分を指差して、人でなしだ、許せないって叫んでるんじゃないのか」という主人公の台詞が印象的だった。また、主人公が犯人の情報を皆に漏らさなかった理由は少し強引かなともおもった。
これは、たしか映画化されたと思うのですが、面白かったです。
価格:814円 |
以上、私が過去に読んでおもしろかったな~っと感じた本、5冊でした。