まず、AIが人間と同様以上の能力を持つようになるのではないかという考えが幻想であることが書かれています。
スパコンを使っても、量子コンピューターの時代になっても、コンピューターができるものは基本的に四則計算だけだそうです。
最近よくAIが話題になっており多少これからの仕事のあり方とかに不安感もあったので、本作品以外にもAI関連の本を何冊か読んだことがあるのですが、皆、同じようなことが書かれていました。
ただ、圧倒的な記憶力と24時間働けること、光の速度で計算できることなど、利点もあります。
今後、AIに私たちの仕事が奪われてしまうかどうかですが、この本では、その将来について、あまり楽観的なことは書かれていません。
私が今まで読んだ本では、AIをどう使いこなすかに重点を置いたものが多かったのですが、この本は、AIには出来ないことをしようという内容でした。
AIの弱点は、万個教えられてようやく一を学ぶこと、応用が利かない事です。
これもいろんな本に書かれていることです。
柔軟性がないこと、決められた(限定された)フレーム(枠組み)の中でしか計算処理ができないこと。
AIには「意味がわからない」ので、その反対の、一を聞いて十を知る能力や応用力、柔軟性、フレームに囚われない発想力などを備えていればAI恐るるに足らずということになります。
ずばり、AIにできない仕事をするには、読解力が必要です。
読解力が無い人でも出来た仕事は、AIに代替される可能性が高いです。
よって、これからの学生には、読解力を高める教育をしなければ、ほとんどの人がAIに職を奪われあまりよろしくない将来が待っている可能性があります。
因みに、この本では読解力を問う問題が何題か載っていますが、私の成績はあまり芳しくありませんでした。
読解力って難しいです。
ただ、漠然と読んでいるだけではだめですね。
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