まさよしのブログ

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中村天風 心を創る言葉のチカラ を読んで

以前、Amazonプライム本の中村天風のマンガ版を読んで、結構面白かったので、もう少し、天風哲学を知りたいを思い、とりあえず、図書館で一番ページ数の少ない本を借りてきました。

それが、この「中村天風 心を創る言葉のチカラ 清水栄一」です。

表紙に黄色い字で「強さを身につける魔法の練習帳」と表示されています。

 

気にいった言葉を紹介します。

 

「錆びついた車に、油を注いでも回らない。まず、錆びを取ることだ。」

頭をからっぽにしろ。既成概念や固定概念にすっかり覆われた心の錆びを落とす。心の大掃除。

これは、よく肝に銘じる言葉だと思った。

 

「筆を洗った真っ黒なコップの水も、水道の蛇口のところに置いて、ポタリポタリと水を落とせば、一晩のうちに、きれいになってしまう」

平安中期の書家小野同風の垂れ下がった柳の枝に、雨蛙が飛びかかっている話はよかった。

欧米の諺に「習慣は第二の天性」という言葉があるらしい。

「継続はちからなり」ですね。

 

「進んで負えば重荷も軽し、いやいや持ちゃ、半紙一枚だって重荷になる。」

仕事は「私が為ている」という積極的能動的な絶対感覚の自覚がある。当然、責任をもつ。

作業は「させられている」という、他人によって動かされているという消極的受動的な相対感覚のため、身が入らない。そこには、いつでも責任転嫁への逃げ道がある。

自分の仕事として取り組むか、作業として取り組むか。

自分のものとして自分から進んで、受け止めた仕事は疲れることがない。

 

「人生に活きるとき、気取ったりぶったりしなければ、どれだけ心に余裕ができるかわからない。」

自分と同じ顔をした人は、この世に全くいないように、自分と同じ人生を持つ人は全くいない。

どんな形、境遇であろうと自分は自分。どっしりと開き直れ。

 

「私たち人類というのは、大自然が作った自然物の一つである」

生命は、それを育む環境、つまり愛と光とエネルギーによって、三十六億年の間、さまざまな危機を乗り越えてきた。こうして生きて生きて生き抜いてきたその果てに、生命の時間の最前線に、この「私」の生命がある。

心は肉体の主人であり、そして心と肉体は生命の道具である。

 

「神や神仏というものは、宇宙真理の代名詞なのだから、これを崇め尊ぶべきものなのだ。」

生命エネルギーの故郷は地球。

地球は太陽系によって生まれ、太陽系は、銀河系によって生まれ、銀河系は、ビッグバーンという宇宙大爆発によって生まれた。

結局、わが生命のルーツを辿っていけば、その始まりは、宇宙大爆発に由来する。

さらに、その宇宙大爆発を起こすには・・・と考えるときりがない。

その元の元の元のを辿っていくと究極があるはず。

その究極の存在「宇宙エネルギーの根源主体」を人はカミと言った。

人間は、宇宙の産物であるが故に「カミの子」であるといえる。

神仏は、我欲のための現世利益を、願い望み頼む相手ではない。畏敬し、祈り、感謝するものである。

 

 

 

 

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