題名からも想像できるが、感動できる内容だった。
泣きはしなかったが、少しウルっときた。
読後、この題名を見るとまたウルっときそうになる。
無戸籍がテーマになっている内容で、登場人物が概ね不幸な境遇で育っている。
主人公は中卒の作家さん。
この中卒というのも両親が殺され、その両親とあまり仲が良くなかった親戚に預けられることになったのが原因。
高校にはお金がかかるからと行かしてもらえずその家を出て働くことになる。
その中卒の作家さんを15年前、5年前と訪ねてきた人が殺される。
主人公は、その男がなぜ、自分を訪ねに来たのか気になり、また自分の両親が殺されたことと関係があるかもしれないので、調べていくことになる。
この男が良心を殺した犯人若しくは共犯ぽいのだが、読み進めていくうちに意外な方向に進んでいく。
ネタバレになるので、あまり詳しくは書けないが、登場人物の関係が複雑に絡んでおり、ちょっと強引なような気もするがなるほどという結末になる。
後半になればなるほど、謎が少しずつ解けてきて面白くなってくる本だった。
作家という設定も会社員ではないので自由に動き回ることが出来るし良かったと思いう。
おわり
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