全くこの震災について知識が無いまま読んだのだが、あまりにもの凄惨さに衝撃を受けた。
もっと早く読んでおくべき本だったと思う。
関東大震災は、大正12年9月1日午前11時58分に起こり、当然、建物の倒壊、火災が発生しました。
この手の話、例えば、原爆投下とか、いろいろな戦争や災害、事故等をニュースで知ったとき、いつも、いっそのこと、即死したほうが幸せなんじゃないだろうかと思ってしまいます。
家屋の倒壊で圧死はたぶん苦しんで死ぬと思いますが、火災による一酸化炭素中毒による死は、楽なんじゃないのかな~っと不謹慎だとは思いますが、この本を読んでも感じました。
そのくらい、震災後の二次被害は地獄です。
震災は、家屋倒壊による圧死や火災による焼死だけでなく、その後もその地域は、無法地帯化しやすくいろいろな問題が起きます。
物資や情報が遮断されているので、どうしも被災地は無法地帯になり、警察や軍隊では抑えきれないくらい混乱したようです。
また、警察や軍隊も流言を信じてしまうことも多々あったようです。
被災者もすさんでいき、また不届き者も被災地に物取りに集まってきます。
かなり、人間の嫌な部分が描かれていますが、目を背けてはいけない事実だと思うので、この本は、読める機会があれば読んだほうが良いと思いました。
価格:612円 |