まさよしのブログ

日記・読書・スキー等いろんなことについて書いています

錬身抄 中村天風 を読んで

 中村天風に興味を持ったので、図書館にて「錬身抄」(たぶん「れんしんしょう」と読むのだと思います。)を借りてきました。

読んだ内容や感想を書きます。

 

・皮膚生活と衣服をいうことで、出来るだけ薄着がよいようなことを書かれています。

服を着ないわけにはいかないので、習慣として短時間でよいので、肌を空気にさらすとよいというようなことも書かれていたと思います。

皮膚は肺臓と同様に呼吸作用を行って体内の酸化物を排泄すると同時に空気中の酸素を吸入しているからです。

毛織物製のシャツやその他下着類を直接肌に着けると体温の調節機能の作用を妨げ、皮膚の抵抗力を減少させます。

言っていることは理解できますし、私が子供の頃は、確かに学校等で薄着を強要されていた記憶があります。

小学生の頃は、真冬でも半ズボンだったと思います。

しかし、今、現在の考え方にはそぐわないし、大人になって、特にこの歳(52歳)になると極端に厚着するようになりましたが、風邪などはあまりひきません。

まあ、無理をする必要はないが、できるだけ肌は空気に触れたほうがよいのでしょう。

 

・生命に対する空気の重要性ということで、およそ人類は数日間食を断っても、その生命を失うことはないが空気というものと絶縁すれば1時間はおろか数分間といえども、健康生活を完全に保つことはできないと言っています。

睡眠に関してもそうで、寝なくても即死ぬことはないけど、呼吸はすごく人間にとって大事なことです。

人間の生命を確保するのに必要とするものは、「水」「土」「日光」「食物」「空気」の5つだそうです。

定期的な換気の大切さが書かれています。

人間も蒸気機関と同じで食事(薪)だけでなく、新鮮な空気が必要です。

後、具体的な呼吸法が、結構細かく,いっぱい紹介されています。

図が無く、文字だけなので、正直何がなんやら、理解できませんでした。

読むのが苦痛でした。

きめつの刃か!って思いました。

 

・食物についても書かれています。

酸性食品よりアルカリ性食品がよいそうです。

植物性の食品で特に果物がいいみたいです。

これも子供の頃よく言われていたと記憶しています。(果物より野菜でしたが)

肉なんてそうそう食べれなかったですからね。

現代は、炭水化物(糖質)が良くない風潮にあるような気がします。

私は、医者じゃないので、本当のところ、何が体にいいのか、良くわかりませんが、お腹の中に入ってしまえばなんでの同じなんじゃないのかな~っとも少し思っています。

ただ、生きとし生けるものを食べているので、それに見合った生き方をしなければいけないのは難しいことですがそうだと思います。

よく噛んで食べなさいというようなことも書かれてますが、これも実行を継続させるのは難しいです。

 

・食事や睡眠や運動の量も書かれています。

あまり、何時になったから食べる、寝る、起きる、毎日この時間運動すると決めないほうがよいみたいです。

食欲が無ければ体が不要と訴えているわけで、無理して朝食だ、夕食だと摂取する必要もないし、眠たくなければ、無理に寝ようとする必要もない。

朝、起きれない日があったとしても、それは、体がまだ睡眠を欲しているからで、前日の体力的や精神的な消耗具合によってはあり得ることなので自然に従ったほうが良いみたいです。(私の解釈が間違っているかもですが)

運動も、やる気が起きない時に無理しても結果も出ないしケガの基です。

 

・日光や土、水の利用方法も書かれています。

紫外線が消毒作用があることはわかります。

土に触れることもよいそうです。

水は内面的(飲むこと)にも外面的(浴びる事)にもすごく大事です。

新陳代謝が上がります。

燃焼機関でいえば、新鮮な空気に燃料(食事)で出来た燃えカスを排泄する作用があります。

 

・按摩の仕方も書いてあります。

これも呼吸法と同様、すごく具体的に文字だけで書かれており、理解できず読むのが苦痛でした。

痛いところをこすると治るというのは、まじないでなく本当なのでしょう。

 

・働くことについても書かれています。

これは、今の私の心境に対して、。そのような考え方ではだめだと全否定される内容でした。

「働く」という事は、身分地位又は富の如何に拘わらず、人間の本来=生ま付の役目なりと正しく自覚して、何のため、かんのためという「当て目」からから断然超越して働くべきである。とあります。

伊藤博文や桃の葉のエピソードも面白かったです。

書いてあることは理解はできますが、私は、そんな物わかりの良い人間にはなれそうにありません。

しかし、生きるために、生けるものを食していることだけは忘れないようにしようと思います。

 

以上、読書感想でした。