夜がどれほど暗くても 中山七里 を読んだので感想を書きます。
ネタバレになるかもしれませんので、余計な前知識が無い状態で読みたい方は、この感想はすっ飛ばしてください。
主人公は、大手出版社勤務で週刊誌の副編集長。
主人公の大学生である息子が女講師にストーカーをし、挙句の果てにその講師と旦那を殺害し自分も自殺した容疑をかけられる。
この事件を契機に、今まで、このような事件を取材してきた主人公は、逆に、取材される側になる。
マスコミに追われる毎日となり、夫婦仲も破綻し妻とは別居生活となる。
職場も張本人の父親の取材拒否は身内に甘いとの他紙からの批判を避けるため左遷させられる。
職場、私生活、何もかもがうまくいかなくなり、これは、今まで子供はほっておいても勝手に成長するものと思い込み親子関係の構築を顧みなかった自分への罰であるかのように感じるようになる。
殺害された講師には、一人娘がおり、当然、主人公は、その子からの憎しみの対象となる。
(両親が殺害された日、たまたま、その娘は自宅にいなかった)
その一人娘の父、殺害された女講師の旦那は、文科省の役人。
同級生からは、普段から、上から目線な態度をとっていたとみられており、この事件をきっかけに、被害者面をしているなどと因縁をつけられいじめを受けるようになる。
嫌がらせは、同級生にとどまらず、彼女の家の玄関ドアは、絶えず誹謗中傷の落書きが消しても消しても書かれる状態となる。
被害者家族に対しての世間の対応がそうであるのであれば、もちろん、加害者家族である主人公への風当たりはそれ以上となる。
主人公は、世間からの非難に堪えかね、被害者家族や加害者家族などが集うNPO法人、葵の会へ見学行く。
そこには、被害者家族である、その一人娘が。
というような内容。
これ以上は、ネタバレになるので、ここまでにします。
因みに、これドラマ化してますね~。
読んだ後、ネットでキャスト検索してみるのも面白いですね、。
興味があればぜひ読んでみてください。
価格:770円 |